緑と源流の地の音楽会 in Kawakami.
ピアニスト室井摩耶子
むろい まやこ
1921(大正10)年、東京生まれ。6歳でピアノを始める。
41年 東京音楽学校(現・東京藝術大学音楽学部)を首席で卒業。
45年 日本交響楽団(現・NHK交響楽団)ソリストとしてデビュー。
46年 黒澤明監督『わが青春に悔いなし』に原節子のピアノ演奏シーンで代役に。
55年 今井正監督「ここに泉あり」ではピアニスト役の岸恵子に影響を与えるピアニストとして実名で出演。
56年 「モーツァルト生誕200年記念祭」に日本代表としてウィーンへ。
同年、ベルリン音楽大学に留学。ヘルムート・ロフフ教授、ウィルヘルム・ケンプ氏に師事。
60年 ドイツを拠点にヨーロッパデビュー、以降13か国で演奏活動。
64年 ドイツの出版社発行の本で『世界150人のピアニスト』に選ばれる。
82年 帰国。
74歳から「トークコンサート」を開始。 現在まで26回開催。
2012年 第22日鉄音楽賞≪特別賞≫受賞
2016年東京文化会館にて「音楽を聴きたいって何なの?」ハイドンは面白い!開催。
2017年・18年ともに神戸大学国際人間科学部、神戸大学大学院人間発達環境学研究科 学術Weeks 2017及び学術Weeks 2018にて講演と演奏。
現役最高齢ピアニストとしてNHKeテレ・FM、民放の「徹子の部屋」「深いい話」を初めインターネット・雑誌等メディアで話題に。
ピアノ音楽誌「月刊ショパン」にエッセイ『ピアニストの呟き』を連載(10月号で69回目、継続中)。
著書・CD録音共に多数。
2019年 『2018年度文化庁長官賞』受賞。
室井摩耶子、語 録の一部をご紹介します。
「山で小さな湧き水がとろりとろりと流れて、いくつもの小川と一緒になってやがて大きな川になるでしょう。それと同じように私はピアニストになったんです」と・・・。
「ずだ袋」に入れた人生の喜怒哀楽が熟成し、古酒の如く味わいが増します。
日々演奏する中で作曲家が伝えようとした事を発見する瞬間があります。それがもう、嬉しくて嬉しくて、まだまだ死ねないなあと思います。多数
音楽の友社刊 初版:昭和46年
川上村村長 藤原忠彦
ふじはら ただひこ
・村長歴(昭和63年~現在)
・全国町村会長(平成22年~平成29年)
・全国町村会顧問
・長野県町村会長(平成29年~現在)
人口4200人程、標高1000m以上の気候を生かした野菜の海外輸出など先進的な取り組みを展開。特にレタスでは質、量ともにトップブランドに。
教育文化、医療・福祉で魅力ある地域づくりに心掛けている。このスタインウェイピアノの購入にあわせて文化センターの音響設計を見直し改築。
ドイツの教会で不要になったパイプオルガンを地元産カラマツで建設した中学校舎に移設。(日本で唯一パイプオルガンのある中学校。)
図書館は24時間利用できるシステムを導入し読書率の向上に寄与。
川上村は、長野県の最東部、千曲川の源流から生まれる澄んだ水と空気、冷涼な気候が育てる様々な農産物、そして厳しくも優しい雄大な自然に培われた川上村の文化や生活が、脈々と受け継がれています。
川上村所有 1907年製 NewYork Steinway&Sons
金の浮き出し彫刻は月桂樹をイメージしたものです。
このピアノが、どの様な所で、誰が、どの様な客を迎えて来たのか!
響板には英国女王、スペイン国王等の名前と紋章が記されている。
20年程前、甲府の三越でピアノ逸品展という催し物があり、その会場で藤原村長が一目ぼれ。
「このピアノから川上村の人達の心の豊かさを創れるはずだ」と思い購入を決断したそうです。